2017年夏ドラマの中でも、注目度の高かった「過保護のカホコ」がついに最終回を迎えてしまいました。

世知辛い現代において20歳過ぎた子どもの誕生会に、親戚みんなで集い祝うくらい仲良しなカホコの親戚一同だったですが、回を重ねる事に、それぞれの家庭で様々な問題が表出してゆきます。

今回は過保護のカホコで描かれていた、それぞれの親戚の問題や、その解決の形を中心に、私の考えや感じたことをまとめてみました。

記事の最後に過保護のカホコの過去の放送を無料で視聴する方法をお伝えしておりますので最後まで見ていってくださいね♪
過保護のカホコ

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過保護のカホコは、カホコの自立や親戚問題が、カホコをやその周囲の人を成長させていく物語である

過保護のカホコstory9
ドラマ「過保護のカホコ」では、20歳を過ぎるまで過保護に育てられたカホコが、麦野君というカホコとは全く違った環境で育った人間と出会い、成長していく姿が描かれています。

カホコの家族である根本家、父母の実家とその兄妹の家庭という親戚関係の中で、回が進む事に、それぞれの持つ問題が表面化してゆきます。

その問題に真摯に向き合うカホコの姿が、親戚それぞれにも気付きと成長を与え、まるで家族自体の成長の物語のようでもあります。

初めの頃は、単なるホームドラマのように感じていましたが、実は私たちが生きる上で普遍的にある人間とは、家族とは、親子とは、夫婦とは、とは、優しさとは、幸せとは、信じるとは、というテーマが根底にあるように感じました。

それでは、それぞれの親戚問題や解決の形を中心に、私の考えや感じたことを紹介してゆきたいと思います。

カホコの家族ついて

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今まで母親の泉に何でもしてもらうことを疑問に思わず、過保護依存の関係性で上手くまとまっていたカホコの家族。

20歳過ぎても、自分の着る服すら決められず母親に決めてもらい、父親にチャージしてもらった電子マネーを使うカホコの姿は、本当に驚きでした。

しかし、麦野君との出会いや恋愛、親戚の糸ちゃんのケガを通してカホコは自分の現状を見つめ直し始めます。

その変化を受け入れられない母親の泉との関係は微妙な状態でしたが、カホコの自我の芽生えや、泉の母親の初代の死をきっかけに、泉自身が、カホコを守るための壁になっていたはずが、カホコを成長させないための壁になっていたことに気付きます。

そして、最後までカホコの結婚に反対していましたが、まだカホコと一緒にいたいという思いや心配を残しつつも、カホコの自立や結婚を助け、見守ることにします。

 

カホコの家族の問題である、子どもに対しての過保護・過干渉については、現代の家庭にはよく見られる問題のように思います。

泉のように、ただ愛しているだけ、ただ心配なだけ、我が子に傷ついて欲しくないだけ、ただ色んな問題のある現代から守りたいだけなんですが、実はそれが我が子を何も考えられず、何も出来ない子にしていく

そうやって何も出来ない大人が増え、親が年を取って亡くなる時、残された大人な子どもたちはどうなるのだろうかと思うと、現代の家族の裏側を見る様で、何だか怖い気がします。

 

過保護のカホコでは、必要なのは色んなものから守ることではなく、信じて手を放すこと、そして愛をもって見守ることと描いています。

けれど、面白いのは、最後には、そんなふうに20歳過ぎても過保護に育てられ、愛され、純粋に守られたカホコだからこそ、また他の人を純粋に愛し、守り、救うことが出来ると描かれていることです。

過保護に育てられたカホコは、自分に何が出来るか、向いているのか、それどころか何をやりたいのかも、わからずにいましたが、最終回では、叔母の作った保護施設兼保育園で、そこに通う子どもたちに、愛情いっぱいに関わることになりました。

 

過保護のすべてが悪いわけではない。
今までがあるから、現在のカホコがいて、人を幸せにし、それが日本や世界を変えていく。

現実世界は、こんなに甘くないかもしれませんが、こんな終わり方は、とても希望溢れて、いい終わり方のような気がします。

親戚問題⓵ 三女節の家庭

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三女節の家庭は並木家親戚の中でもドラマの最初の方から問題を感じる家庭で、まず当初から子どもの糸ちゃんの笑顔が私には嘘くさく見えました。

糸ちゃんのチェロのために、両親がすべてをかけているという状態だった、節の家庭。

幼いころから、自分の才能に自信を持ち、人とは違うと思ってきた糸ちゃんは、ケガでその才能を失い挫折し、そして、悪い友達と遊ぶようになり、最後には家族と縁を切り、家出をして、大切なチェロを売ろうとします。

その糸ちゃんに遠慮し、なかなか何も言えない両親でしたが、最後には糸ちゃんへの愛情と思いをぶつけます。

そして、特別な才能がなくても、どんな糸ちゃんであっても、家族の絆は切れないことや、例えチェロが弾けなくても、糸ちゃんの音楽の才能を信じているカホコの純粋な気持ちに癒され、また音楽の道に戻ることを決めました。

 

ある意味、チェロのみと向き合ってきた糸ちゃんも、過保護のカホコと同じくらい世間を知らずに育っていると思います。

そして、糸ちゃんは、カホコの自分で考えるという自立とは違う方向に、反抗期という形で自立してゆきます。

反抗したり、怒りをぶつけたり、これは実は「家族なら許してくれるでしょう?」という甘えの形でもあります。

カホコの家庭まで特殊ではありませんが、これは現代によくある家族の問題なのかなと思いました。

私としては、もっと糸ちゃんに、今までの両親の大変さ想いを感じもらい、両親への感謝や、人として成長する姿が見たかったのですが、作品では、最後は糸ちゃんは音楽の才能で、人を幸せにする道を選ぶという形になっていました。

どこにでもあるような平凡な夫婦や家庭という設定だからこそ、どこにでもある子どもが自立してみて、初めてわかる両親への感謝を描いてくれるには、いい家庭だったのになと、少し残念です。

親戚問題⓶ 次女環の家庭

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次女環の家庭は、ドラマの最初から円満で仲良し夫婦として描かれていました。

結婚は遅かったけど幸せというのを絵にかいたような夫婦で、いつも優しいと評判の環でしたが、実は1番ダークな部分を持っているのも環だったのです。

喘息により自由の聞かない体のストレスからずっと万引きを繰り返し、しかも万引きがきっかけで、警察官の夫と、結婚まで出来てしまったのです。

いつか、このことで破綻がくると思っていてもやめられず、そのことが夫婦間の問題を引き起こし、1度離婚ますが、最終的には、再び、元の夫と再婚するという形で、落ち着きました。

 

脚本家の遊川さんの作品は何作か見ましたが、最後に何とも言えない後味の悪さが残ることがあります。

それは正解でもあるような気がしていて、私たち人間が生きている世界は決してキレイごとだけではないというメッセージでもあるような気もします。

いい部分もあれば悪い部分もある、人は決して完璧ではないという部分が描かれているような気がして、私は結構好きです。

過保護のカホコの中では、環夫婦がその役割を担っています。

カホコや周囲が思っているほどいい人間ではないと悩み、本音を隠して、過去を悔んだり、未来を悲観したり、相手の抱えている問題が重いと思ったり、とても人間くさい描かれ方です。

それでも、最終回でカホコと麦野君が言うのです。

「いい人になりたいと思って頑張る方が、すんばらしい」
「生きている限りいい人で終われる人生はない。それなら、今の自分の愛や優しさを信じて生きてゆく方がいい」

今回の過保護のカホコでは、最終回では環の喘息や万引きと、長い目で付き合いながら、夫婦として生きていくという形を選んだ環夫婦の描き方が、とてもステキだなと感じました。

変な後味の悪さはなく、でもキレイごとでは終わらせない、過保護のカホコでの、人間とはという部分の描き方が、私はとても好きです。

親戚問題⓷ 並木家

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自由奔放な祖父と全てを温かく見守る祖母、そこに集まる3姉妹とそれぞれの家族ですが、色んな思いはあるけれど、やはり基本は仲良く過ごしています。

しかし、その家庭の中心だった祖母の初代に死が近いという問題が起こり、今後の初代の過ごし方について、親戚の意見は割れ、今までの鬱憤が爆発します。

初代曰く「泉は入院させようとする。私は家で過ごしたい」これはどこの家でも起こる葛藤だと思います。

親の希望は叶えてあげたいけど、少しでも長く生きて欲しいという気持ち、こんな時こそ家族がまとまらなければと思うものの、それぞれの価値観や考えがあり、簡単にはまとまりませんが、最後には、初代の希望を叶え、初代は家で亡くなりました。

家で過ごす時間の中で、家族の思い出を語りながら、お互いがお互いを羨ましく思っていたことなどを話し、3姉妹は仲直りをしてゆきました。

 

面白いなと思ったのは、最後に初代が3姉妹に話したことでした。

  • 長女泉は厳しく育てたから、カホコに対して、過剰に甘やかし過保護になってしまった
  • 次女環は喘息など体を弱く産んでしまったから、現在まで続く万引きなどの問題がある
  • 三女節は忙しく向き合う時間を取れなかったから、現在、糸と向き合い、本音を話すのが難しい

子どもたちを育てた環境があるから、今の子どもたちの問題がある、原因はそのことだけではないだろうけど、3姉妹の母親には、そう感じることがあって、それを申し訳ないと思っているのでした。

完璧な母親像に見えていたけれど、そんな初代だって、やはり人間で、色んな悩みや迷いがあることが描かれ、その上、カホコの家族問題のところでも書きましたが、今までがあるから今の自分があるという点の悪い見方を表している所が、非常に面白かったです。

あと、視聴者に合わせているからか、主要な女性たちの掘り下げはすごいけど、男性たちは軽く描かれており、祖父は最後まで何を考えているのかよくわからなかったし、初代は相手のどこに惹かれたのかわかりませんでした。

そこは残念ですが、それも人間の不思議という点なのでしょうか。

親戚問題⓸ 根本家実家

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無気力な祖父諦めの祖母出戻り借金を抱えた叔母の教子、根本家も問題でゆれています。

過保護のカホコが始まった当初から、祖母からカホコの父親の正高に連絡が来て、この教子の存在は親戚の中でも問題として描かれていました。

けれど、実は私としては並木家は若干嘘くさく、根本家くらいの方が現代の家族や親戚関係としては普通のような気がしていました。

過保護に育てられた教子は、過保護のカホコの中で、このままだとカホコもこうなってしまうかもしれないという象徴となっています。

大人にならなくてはいけないことはわかっているけれど、まだ両親は健在で甘えられる状態で、そんな環境が教子を大人にさせません。

その後、児童養護施設にいる子どもや、親の帰りを公園で待つ幼い兄妹との出会いを通して、そんな子どもたちが集える場所を作りたいという思いを持ち、最終回では、両親と協力してそんな施設を作り、働くようになります。

 

この家族の問題は、希望のなさや、生きがいのなさ、だったのかもしれません。

初回から根本家実家は、薄暗く、会話もなく、なんだか行きたくない場所の1つのようでした。

そんな中、カホコの「明日も生きているとは限らない」という言葉や、教子の夢をきっかけに、家の中が明るくなっていきます。

人間はただ生きているだけでは、生きていないのかもしれません。
希望やりがい生きがい、それがあってこそ、楽しく生きられる、そういうことを描いている部分であり、こういう実家なら、私も帰りたいなと思いました。

そして、教子の言った「失敗しても帰れる場所がある」という一言は、すごく大切な気がしました。

人が生きていく上で、とても重要で、毎日色んなことが起こる中で、それでも自分の味方だったり、安心が出来たり、そういう場所が、家族だったり、夫婦だったりするはずなのに、現代はそれを持っていない人が多いのかもしれないなと思いました。

過保護のカホコは、コメディタッチではありますが、そういう現代の家族問題を反映して、作られていて、とてもいい作品だと思います。

過保護のカホコの直接の親戚ではないけれど・・・ 麦野家について

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カホコの結婚相手となる麦野君は、最初は過保護のカホコをバカにし、関わる中でカホコに気付きを与える相手として描かれますが、後半はお互いに惹かれ合い、最終的に結婚します。

麦野君は幼い頃に、父親は亡くなり、母親に捨てられ、児童養護施設で育ちます。

母親の買ってくれた絵の具の思い出と、絵の才能を持ち、1人でたくましく生きてきた家族の良さに触れていない青年でした。

カホコとの日々の中で、母親が実は覚せい剤に手を出し、麦野君を守るために、自ら警察に出頭し、更生のために頑張っていたこと、けれど、1人では更生しきれず、支えてくれた相手と、新しい家庭を築いていることを知ります。

母親に対し複雑な思いを持っていた麦野君ですが、理由を知り、最後には母親を許し、幸せになって欲しいと伝えます。

 

私は両親の揃った家庭で、カホコには負けますが、ある程度過保護に育てられたので、彼の複雑な思いは想像することが出来ません。

けれど、この母親の貧しさゆえの弱さも、人間だからなんだろうなと思います。

そして、麦野君にとって、絵の具と同じくらい重かった、おにぎりの思い出が、優しいものに塗り替えられていく、帰りのバス停のシーンは、とても素敵な見どころの1つでした。

一緒に過ごすだけが家族ではなく、それぞれに温かい家族を持ち生きていく、麦野君と母親の関係も1つの家族の形として、いい描かれ方だと感じました。

過保護のカホコ 物語のテーマ

過保護のカホコ
今回は過保護のカホコの親戚間の問題を通して、私なりの考えや感想をまとめてみました。

様々な家族の形があり、親戚の問題を抱える現代ですが、過保護のカホコを見ている方はどのような所に共感を覚えるのでしょうか。

個人的には、私自身のことなら、自分の家庭問題だけで手一杯になりそうな気がします。

けれど、だからこそ、こんなにも親戚間の行き来があり、一緒に悩み辛い時こそ家族の力を信じて乗り越えられる過保護のカホコで描かれる家族が羨ましくもあります。

また、これらの親戚問題を通して、家族とはなど、人が生きていく上で普遍的な深いテーマが描かれており、過保護のカホコはとても素晴らしいドラマで、皆さんにお勧めしたいと思いました。

ご興味のある方は、ぜひ見ていただきたいなと思います。

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